自然体験 · 21日 8月 2021
タコノキとクワガタ
我家の入り口に立っているシンボルツリーのタコノキの実が初夏から熟れ始めると最初にリュウキュウハナムグリが集まってきました。真夏になると落ちたタコノキの実に八丈島の固有種ハチジョウコクワガタが集まり始めました。タコノキの実は、パイナップルに似た甘い匂いがする繊維に包まれています。この匂いに誘われて様々な昆虫が集まってきます。現在の最大勢力は、ハチジョウコクワガタで、100匹以上集まっています。ハチジョウコクワガタは、内地のコクワガタよりも赤色が強い体色をしています。オスで25㎜から50㎜と個体差があり、全体としては小さい個体が多く見られます。また我家の庭には、繁殖できる林はないので、かなり遠くから飛んできているようです。そろそろ熟れたタコノキの実も残り少なくなってきました。秋には生まれ故郷の林に帰って朽木に産卵します。来年も多くのハチジョウコクワガタが我家のタコノキの実に集うのを楽しみにしています。
釣り · 10日 8月 2021
釣り2021.8.5
2021.8.5 S氏と午前中は、八重根低堤にイシガキダイ狙いで入るがエサ取りが多く、釣果はアカハタ一匹。午後から八丈島南部の藍ヶ江(あいがえ)漁港で泳がせ釣りを行う。泳がせ釣りは、針を付けたムロアジを泳がせて回遊魚等を狙う釣り。八丈島は、堤防からキハダマグロや大型のカンパチ、ヒラマサ、カツオ、スマガツオ、ハガツオ、ツムブリからヒラメまで釣れ釣れる。しかし餌にするムロアジの魚影にムラがあり、全く釣れない日もある。この日は一時間ほどで10匹のムロアジが確保できた。私のタックルは、石鯛竿にPEライン12号を巻いたトローリング用リール、ハリス26号にタマン針24号。S氏は、磯竿5号にアブガルシア7000番、道糸、ハリス共16号にタマン針24号。私の竿に当たりがあり、釣れたのは100㎝弱のアカヤガラ。次にS氏が150㎝のオキザヨリを釣り上げる。しばらくして私のリールから勢いよくラインが引き出され、大きく合わせると竿が海面に引き込まれる。強い引きに耐えながらリールを巻き上げていくと、急に軽くなり、26号のハリスがヨリモドシから切られていた。マグロかサメかは分からないがかなりの大物のようだ。
自然体験 · 26日 7月 2021
八丈小島
2021.7.24 島内の子どもの自然体験活動を行っている「八丈島自然子クラブ」の八丈小島ツアーにスタッフとして参加した。八丈小島は、八丈島から約7.5km離れた周囲8.7kmの島。江戸時代には、500人以上の島民が住んでいたが、1969年に30世帯93人の島民が集団離島した後は、東京都が所有する無人島となっている。離島する際に残したヤギが野生化し、800頭まで頭まで繁殖。ヤギが島の草木を食い尽くしたために崖崩れが進む等環境への負荷が深刻となったため2001年から5年間をかけて駆除が行われた。小島ツアーは、八重根漁港から釣船優宝丸に乗り、八丈小島の鳥打地区の船着き場跡に上陸。準絶滅危惧種に指定されている大型の海鳥クロアシアホウドリの繁殖地を見学した。八丈小島は、特別天然記念物のアホウドリの繁殖も確認され、将来アホウドリ類にとって有益な繁殖地となると見られている。この他にも大型のオカヤドカリや本島ではイタチの餌になり激減してしまったオカダトカゲも観察できた。ツアーでは、海遊びや磯もの採りも行った。昼食は、スタッフが銛で突いてきたアカハタ、イシガキダイで味噌汁を作って食べた。
釣り · 17日 7月 2021
釣り2021.7.15
2021.7.15 八重根新堤(通称)でK氏とフカセ釣り。9時過ぎに釣り場に到着。私は棒ウキの全遊動、K氏はドングリウキでタナ固定。一投目から当たりがあり私に小型のヒラマサ、K氏に30㎝弱のクロメジナ(尾長)がヒット。沖を狙う私にツムブリ、テトラ際狙うK氏にクロメジナや小型のカンパチがつれ続ける。釣り始めから一時間程で潮が緩くなると回遊魚とクロメジナが当たらなくなり、45㎝程度のイスズミがと大型のダツが釣れ続く。昼過ぎになるとソウシハギが集まりハリスをかみ切ってしまうので、全遊動からオモリを1号の固定仕掛けで底を狙うとカサゴが掛かったがその後は、大型のサンノジに3号のハリスを切られ続けて13時に納竿。
自然体験 · 02日 7月 2021
リュウキュウツヤハナムグリ
写真は、我家のシンボルツリーのタコノキの実にあつまるリュウキュウツヤハナムグリ。八丈島ではカナブンと呼ばれています。正式和名は、リュウキュウツヤハナムグリ奄美大島亜種。奄美諸島に生息していたものが1985年頃に園芸植物に紛れて八丈島に移入したと言われています。体の色は、美しいメタリック調の緑色や銅色、白い斑点があるものもいます。ともかく数が多く、梅雨の晴れ間に盛んに飛び回っています。カナブンやハナムグリは飛ぶときカブトムシやカミキリムシのように固い羽根を立てずに薄い羽根を固い羽根の間から出して飛びます。その姿と飛び方、羽音がスズメバチと似ているので最初はびっくりしました。ちなみに八丈島には、今のところスズメバチは生息していませんが、2018年にセグロアシナガバチの巣が確認されました。アシナガバチの天敵はスズメバチくらいなので天敵がいない八丈島では今後増えていくと思われます。
釣り · 24日 6月 2021
釣り 2021.6.24
2021.6.24 梅雨の晴れ間だが台風のうねりが入り始めたので八重根漁港内でフカセ釣り。8時過ぎに漁港に行くと工事が始まり、削岩機の音が気になる。それまでムロアジを釣っていた釣り人も全員撤収してしまった。不安を感じながらコマセを撒くとスズメダイの仲間のオヤビッチャが水面まで上がってくる。他にもカワハギやフグの仲間が群れている。釣り針にエサのオキアミを付けてもすぐに取られてしまい釣りにならない。そこでオキアミをボイルして固く、身持ちをよくしたものを餌に使うとオヤビッチャが良く釣れる。遠投して深く潮通しの良いポイントを流していくと棒ウキが消し込み、25㎝位のシマアジが釣れる。シマアジは、針にかかるとかなりのスピードで海底の岩礁に突っ込んでいく。また口の周りの皮膚が薄く、針が掛かると切れやすく、今日も3回バレてしまった。シマアジはともかく美味しい魚で、大きなものは刺身、小さなものはフライが大変美味。八丈島では、小型のシマアジはサビレと呼ばれている。八丈島独特の呼び名で由来は不明。ちなみに八丈島の釣り人はエイのことをコブダイと呼ぶ。八重根漁港では巨大なコブダイがいつも泳いでいる。
園芸 · 23日 6月 2021
フェニックスロベレニー
我家のキッチンの窓の前にある「フェニックスロベレニー」の花が咲きました。雌雄異株でオスの花は上に向きメスの花は下に向くと言われているので多分雄株でしょう。「フェニックスロベレニー」、通称「ロベ」は、東南アジア原産のヤシ科の常緑低木です。高さは2~4mでヤシとしては小型のものです。光沢のある緑色の葉が直立した幹から広がり、観葉植物として人気が高く、成木は鉢物に、切葉は生け花や花束の添え葉として用いられています。 八丈島には大正10年、日本ではじめて雌雄一対のロベの株が導入されました。八丈島の温暖な気候や土壌がロベの生育に適していたため植え付けが進み、昭和30年代になるとロベの需要は急増しました。八丈島は、様々な観葉植物の園芸が盛んですが、ロベはその中でも最も生産量が多く年間約10億円の生産高があります。また八丈島の「ロベ」は国内の市場をほぼ独占しています。島の園芸の中心地中之郷の郵便局は、「ロベ」の配送で小包取扱量全国一を記録したこともあります。中之郷には、八丈島の「ロベ」の原木と「ロベ」が八丈島の産業に大いに貢献したことを感謝する「ロベ感謝の碑」があります。
自然体験 · 17日 6月 2021
アオスジアゲハ
亜熱帯気候の八丈島は、春先から蝶々が飛んでいます。その中でもよく見かけるのがアオスジアゲハです。黒い羽根に水色のストライプが入った美しい蝶々です。本土では高木の梢を飛んでいるイメージがあるのですが、八丈島では比較的低いところを数匹が一緒に飛んでいるのをよく目にします。アオスジアゲハは、4月から秋まで年数回発生します。幼虫は、ヤブニッケイやタブノキの葉を食べます。ヤブニッケイは、塩害にも強く、八丈島の海岸近くの森に多い樹木です。タブノキは神社の御神木になることもある樹形の美しい樹木です。これも塩害に強く八丈島では、防風樹として宅地や畑の周囲に植えられています。またタブノキは、八丈島ではマダミと呼ばれ、伝統工芸品の黄八丈の染料の原料にも使われています。黄八丈の樺色とも言われる赤みを帯びた明るい茶色は、タブノキの樹皮を煮詰めてつくった染料から生まれます。実は、我家の庭に多くのアオスジアゲハが集まることがあります。アオスジアゲハのお目当ては、庭を散歩するワンコのおしっこ。おしっこに含まれナトリウムは、活発に飛び回るアオスジアゲハにとっては、必要不可欠な栄養素と言われています。
自然体験 · 15日 6月 2021
ゴマダラカミキリ
6月に入るとゴマダラカミキリを見かけるようになりました。最初は、我家の庭のサルスベリやハイビスカスの葉にとまっているのを見る程度でしたが、先週末あたりから数が増えています。今日も近所の堤防で釣りをしていてると海に向かって飛んでいくゴマダラカミキリを見ました。八丈島では、幼虫はオオババヤシャブシの幹を成虫は葉を食べているそうです。ちなみにオオバヤシャブシはカバノキ科ハンノキ属の落葉樹で根に共生する根粒菌の働きで養分の少ない場所でも成長できるようです。2000年の三宅島の噴火による荒地で最初に根付いた樹木とも言われています。我家のある地区は、1606年の八丈富士噴火で流れ出した溶原の一部を戦後にダイナマイトで爆破して開墾した地区です。その時にできた溶岩の塊を土留めの石垣に使って階段状の畑と宅地にしました。この石垣部分や周辺の溶岩原にオオバヤシャブシが繁茂し、そこに寄生するゴマダラカミキリも増えたのかもしれません。
釣り · 15日 6月 2021
釣り 2021.6.15
八重根の低堤でカゴ釣り。 一週間ぐらい前から、八丈島の海の色が八丈ブルーといわれる群青色になった。八丈島全体が黒潮の中に入り、夏の海になった証拠だ。黒潮は透明度が高く、堤防の真下を5㎏を 軽く超えるカンパチやスマガツオ、カッポレの群れが泳ぐのが見える。 このサイズのカンパチになると、生きているムロアジを餌に釣る「泳がせ釣り」かルアー釣りになるが、スマガツオとカッポレは、カゴ釣りでも釣れる。スマガツオを八丈島ではアイッパラと呼び、脂がのっていることから珍重されている。私も先週からこれを狙って堤防に通っているのだが未だにかからない。カッポレは、針にかかったが、強烈なパワーで堤防の基礎に潜られてハリスを切られてしまった。しかし最大の原因は、ソウシハギの大量発生だろう。この魚はおちょぼ口で餌を齧るのがうまく、その上歯が鋭い。針をのまれると8号のハリスを簡単にかみ切ってしまう。オキアミが詰まったカゴが水面に落ちてくると何十匹と集まりあっという間に餌を食べてしまう。それでもこの日は、5匹釣り上げたのだがどれも60㎝前後、これを100m近く巻き上げるなると重労働だ。しかし魚の引きは、十分楽しめる。

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